会社というのは業績を現在よりも良くしていかなければ
生き残ることはできません。
その中で最も重要なのは何か
そう人です
人がいなければ会社は、まともを運営を出来ませんからね。
では、どういう人を会社は欲しがるのでしょうか?
そこにはパッと思いつくイメージとは異なる考えがあるのです。

まず思いつくのは
スーパーマンが欲しい
でしょう。
とにかく優秀な人です
ですが、こういう人はまず多くいません。
集めるというのはかなり大変です。
そして、こういう人は性格にクセが強い人が多いんですね。
自分の待遇に不満をすぐ漏らす
自分勝手な仕事をして風紀を乱す
周りに馴染もうとせずにすぐに辞める
こんな結果になることも多いんです。
会社というのは複数人が集まって機能する組織です。
仮にすごく優秀な人であっても
その組織の調和を乱すのであれば不要な人材ということになるんです。

僕もいろんな人を見てきました。
優秀な人というは、周りと比べて仕事が出来るものだから
調子にのってしまうんですね。
自分は会社から求められているんだ、という自負も持っている。
ですがそうやって増長すると周りから煙たがられます。
本人は「周りの無能が妬んでるわ」ぐらい思っているんですが
実際には周りと調和が取れていない時点で、会社としては不要な人材なんです。
不要だから出世もしない、給料も上がらない
こんな優秀な自分を正当に評価しない会社になんぞいられるか!
となって辞めていくんです。
そう考えると会社が求める人材ってちょっと見えてきますよね。
そう真逆です。
現在の待遇に不満も言わない
周りに合わせて目立つことはしない
辞めずにしがみつく
こういう人を会社は求めているんです。
悲しい現実ですね。

周りに合わせて待遇になんも文句も言わない
聖人のようなスーパーマンが大量に雇えたら
それは会社としては最もハッピーでしょう。
ですがそんなことは現実にはあり得ません。
となれば能力はそこそこでも
文句も言わずに働いてくれるほうが大事なのです。
僕も経営者です。
こういう考え方は少なからずあります。
社員一人一人は大事ですが、組織としての働きも考えなければなりません。
採用にあたっては明らかに調和が取れない人はご遠慮頂くようにしたり
全体の人のバランスを見て、判断するようにしています。
そうすることで結果的に退職者も減り
会社として安定したパフォーマンスが出せるようになりますからね。
ただこれはある程度規模の大きい会社のお話です。
ベンチャー企業のようにごく少数の人数でやっているところはこの限りではありません。
ベンチャーはそもそも友人同士や知り合い同士といった集まりから始まることが多いので
そういうクセの強さも許容できる側面があります。