生活

天然と養殖はどっちがいい?

魚は養殖と天然の二種類がありますよね。
某グルメマンガの影響か

養殖ものは天然ものよりも劣る

というイメージが植え付けられている人は多いのではないでしょうか。

これは大きな間違いなんですね。

養殖というのは人が食べる事を目的として
その目的に特化した味になるように育てられているんです。

それと比べて天然は普通に海に泳いでいる魚を獲ったものです。

人間が美味しいと感じるために
食事の処理や環境を徹底的に管理して育てたもの
そりゃ美味しいに決まっています。

特にこれが顕著なのが
鰤(ぶり)
です。

鰤に対して消費者が求めるのは
脂がたっぷりとのった身です。

ですが真冬であっても天然の鰤は
そこまで強烈に脂がのっているわけではありません。

自然界では脂肪を蓄えたそばから、泳いで消費するので
そんな肥満体になれないんです。

その点、養殖は見事なまでに真っ白に脂がのっています。
多くの人はこちらを求めているわけです。

声高らかに天然物が最高だと答える人に
何も知らされずに養殖と天然の鰤を出したら
ほとんどの人は養殖の鰤が美味しいと答えるでしょう。

養殖のほうが臭みも無くて脂がのっていて美味しい
天然のほうは臭みがあるし脂が少ない

とね。

え!天然のほうが臭いの!?

って思うでしょう?

天然ものは野生で生きていますから、その時々でいろんなものを食べています。
生き物は食べたものの匂いというのが染みつくように出来ています。

なので鮮度は関係なく、天然ものの身にはどうしても
野生の荒々しい匂いが染みついてしまうんですね。

これが食べた時に臭いと感じてしまうんです。

こう考えると天然物が最高だ
とは一概に言えないことがわかるでしょう?

なので情報に惑わされずに自分が好みの方を、自信を持って好きと言うのがいいですね。

養殖ものを美味しく育てるために日々研究を重ねてくれている水産業者さん
天然ものを大変な思いをして獲ってきてくれる漁師さん

どちらもありがたいことです。
我々消費者はただ、そこに感謝して美味しく頂くだけでいいんです。
この気持ちを忘れずにいたいものですね。

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