人間関係

怒るも叱るも一緒

よく「怒る」「叱る」は違うとかいいますよね。

怒るは感情に任せて行うもので
叱るは相手のためを思ってすること

という違いがあると。

一見すると最もらしく耳障りの良い説明ですね。

ですがこれは発する側の立場だけを見た考え方なんですね。

こういうのは発する方と受ける方の両者がいて成立する行為である以上
受け手について着目していなければ意味がないんです。

感情に任せてブチギレまくり
それでも相手が反省して直してくれたら結果的にいいわけですね。

逆に相手のことを思って言ったとしても
相手が『うるせーな』と心の中で思うだけで
一切反省の色も無く直す気も無かったら意味がないわけです。

受け手側がそんなに都合よく「あぁこの人は僕のためを思って叱ってくれているんだ」
なんて必ず考えてくれるわけはないですからね。

「怒る」だの「叱る」だの言葉遊びもいいですが
そもそもこの行為の目的は

相手に自分の意見を伝えた上で
それを聞き入れてもらう

ということなわけです。
そう考えると相手に最も響きやすい言い方や態度をとらなければならないんです。

強い言い方をされなければ相手に従わない動物的本能で生きている人間だっているかもしれません
優しく言われればいくらでも奮起する人もいるかもしれません

そういう相手によって適切な言い方というのは
普段から相手のことをよく見て理解してあげなければ、なかなか出てくるものではありませんよね。

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